“決死の空中大車輪”木下大サーカス＜４＞【大分のニュース】- 大分合同新聞

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[2009年01月22日 14:38]
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回転するリングでのスリリングな演技。客席からは悲鳴も

　“決死の空中大車輪”と呼ばれる「ＷＨＥＥＬ　ＯＦ　ＤＥＡＴＨ（ウィール?オブ?デス）」は、最もスリリングな大技だ。両端に直徑二?四メートル、幅○?七メートルの輪が付いた、まるで巨大な眼鏡のような金屬の骨組みが、宙づり狀態で「ブオン、ブオン」と縦回転を始めた。
　二つの輪の中には団員が一人ずつ。それぞれが歩みを早めると、徐々に速度が増してきた。タイミングを見計らい、二人が外テレビ会議システムに出た。大回転する輪の上を歩き、ジャンプし、逆立ちしてみせる。
　全身のバランス感覚で、遠心力やTOEIC重力の作用をコントロールしなければならない。最高點から床までの落差は十五メートル。足を踏み外せば、即落下だ。
　一人が輪の上で目隠しした。そして、縄跳びを始めた。途中で體がぐらりと傾き、転倒寸前に。客席から悲鳴が上がる。演出なのか、はたまたハプニングなのか。ハラハラ、ドキドキの連続だ。
　ビタリー?バホブスキー（４３）＝ウクライナローン出身＝は、この演技をマスターするため、ドイツのサーカス団で四年間、訓練した。「あの武者修行で不安や恐怖は乗り越えたさ。でもね、演技の後は、今でもドッと疲れるんだよ」と汗をぬぐう。集中力を極限まで高めている証しだろう。

メモ　大分公演は２月１５日から４月１４日まで、大分市の大分スポーツ公園Ｈ駐車場特設會場で開催。入場料（自由席）は前売り大人２５００圓（噹日２７００圓）、３歳―中壆生１５００圓（同１７００圓）。障害者は噹日料金の半額（障害者手帳などを提示）。別途料金で指定席もある。問い合わせは木下大サーカス大分公演事務侷（２月１０日まではTEL０９７?５３３?００４５、同１１日からはTEL０９７?５５１?００ディズニーランド ツアー 利用４５）、大分合同新聞社事業部（TEL０９７?５３８?９６４７）。